特製料理をたん能する一行 エレキング像との記念撮影
福島空港の台湾チャーター便を利用した玩素食旅行社(台中市)が企画した「ベジタリアン向けツアー」一行27人は、23日から27日まで猪苗代湖など県内を中心に観光した。須賀川市での本格的なツアー受け入れは今回が初めてで、最終日の昼食は宮先町地内の割烹万松で特別ランチをたん能した。
タイガーエア台湾が運航するチャーター便就航から、県などがツアー誘致活動を積極的に展開し、今回の来訪が決まった。
一行は23、24の両日、五色沼や鶴ケ城、大内宿などを観光し、25日は山形県の上杉神社や銀山温泉、26日に宮城県の秋保大滝や仙台城跡、松島を訪ねた。
最終日の27日は県醤油醸造協同組合と高屋敷稲荷神社を観光し、福島空港お膝元の万松で昼食となった。
今年2月に須賀川商工会議所を中心に組織した須賀川経済観光団体台湾視察団が訪問した縁で、今回の旅行プランで須賀川訪問が組み込まれた。
須賀川入りした一行を歓迎の横断幕で安田喜好商工会議所副会頭と須賀川市公式キャラクターのボータンがお出迎えし、市内観光をガイドブックなどをもとにPRした。
一行は同日夕方の便で出発するため、安田副会頭は「ぜひ次の機会には須賀川市内の名所を巡りにいらしてほしい」とあいさつした。
昼食はベジタリアンに配慮した昆布や干しシイタケで出汁を取った和食メニューで、ゴマ豆腐やサツマイモ甘露煮、コゴミ胡麻、刺身こんにゃく、高野豆腐やガンモ、季節野菜の煮物などを囲んだ。
今回の特別メニューを考案した郡部司万松社長は「動物系の出汁が使えなかったので、うまみを出すのに工夫を凝らしました。ご用意したお料理で和食の味わいを彩りよく入れられたため、楽しんでもらえたと思います。食を通して福島と須賀川の魅力を知って、たくさん来ていただければ」と話す。
ツアーに参加した50代男性は「我々ベジタリアンは旅行の食事で心配があるが、今回はまったく問題なく美味しい料理を楽しめた」と大好評だった。
食事を楽しんだ一行は空き時間を利用して、目抜き通り沿いのウルトラモニュメントなどを見学し、エレキングと記念撮影するなど楽しく過ごしていた。
県によるとベジタリアンツアーは今月と来月に1回ずつ計3回の来訪を予定している。