研究成果を説明する生徒
須賀川創英館高の3年生による課題研究成果発表会は5日、tetteで開かれ、167人が66班に分かれて調べた内容をそれぞれポスターにまとめ、他の班や保護者、市民らに説明した。
同校は「総合的な探求の時間」で1年生の頃にSDGsや農業などいくつかのテーマから研究を行い、2年生でより発展した課題や社会情勢を踏まえたテーマなどをそれぞれ自由に設定し、研究に取り組む。
3学期に校内発表を行い、1位から3位まで決めた。
今回は校外に向けた発表でもあり、来場者の投票でポスター賞を選出する。
会場に並んだポスターには「音楽を聴きながら勉強するのは効率が良いか」「心霊現象はなぜ起きるのか」など高校生らしいテーマから、「なぜこども食堂が必要か」「看護とストレス」など社会課題に踏み込むものまで多様な内容が並んだ。
校内発表で1位だった坂本夢羽さんと古川萌翔さんの「障がい者に対する偏見をなくすには」は、障がいの種類や偏見の現状、偏見をなくすための取り組みなど調べた。障がい自体の認知度向上と、健常者と障がい者が互いに関わり、知る機会を設けることが偏見の解消につながると結論付けた。
2位は手話についてまとめた住吉優海さんの「目で見る言語」、3位は恐怖症の発生機序など調べた鈴木心さんと曲山陽菜さんの「なぜ恐怖症は存在するか」と、AIとの共生を目指す半澤陽貴さんの「AIの未来と人権」だった。