来場者でにぎわう本町エリア
今月でスタートから10年を迎えた須賀川市の「Rojima」は8日、本町・馬町エリアと市役所周辺、tette周辺などに111ブースが出店してにぎやかに開かれた。
tetteは平成27年6月、少し寂しくなっていたまちの中で新たなヒトとモノの交流が生まれることを願い、市内若者有志が中心となって、毎月第2日曜日に定期市を企画した(Rojimaホームページ参照)。
現在の企画運営を担う一般社団法人ロヂカラはホームページで「休日にはほとんど使われていない駐車場や主人がいない空き店舗、そしてもっと人のいる姿を見てみたいと思った広場。そんな街中の路地に面した様々な空間を利用しながら、いつもとはちょっと違う風景を作っています。始めたころにあった空き店舗のいくつかは利用され、新たな施設もエリアに作られています」とスタートの動機ときっかけを振り返っている。
夏の酷暑と冬の降雪を避けるため、毎年1月と8月は開催を見合わせているが、そのほかの毎月第2日曜日に定期に続け、コロナ禍などを経て回を重ねて今月で94回を数える。
現在はエリア内既存店舗の出店協力をはじめ、県内外から人気飲食物や手作り雑貨など多彩な業種のブースが毎回100前後出店し、近隣市町村からも家族連れや若者らが足を運んでいる。
飲食店を営業する40代男性は「新しい人の流れが生まれるきっかけができてありがたい。これからも出来る限り協力を続けていきたい」と話し、来場した高校生らも「わざわざ遠くまでいかなくても日頃須賀川で食べられないもの、飲めないものが買えて便利」と好評の声が聞かれる。
Rojima運営はロヂカラを中心に多くの学生ボランティアも積極的に協力し、これからの展望として「Rojimaをきっかけにこのエリアに足を運んでもらえたら。そしてエリアの変化を感じてもらえたら。そんな想いで引き続き実施していきます」とホームページで紹介している。
次回はまちなかの伝統行事きうり天王祭と七夕にあわせ、7月12日午後3時から午後8時まで年1回の「夜Rojima」を開く。出店・ボランティアの募集はRojimaホームページ(https://rojima.rojikara.com/)まで。