乾田直播のマイコスDDSR 鏡石町と町農委の試験栽培


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    マイコス直播栽培作業を視察する参加者たち

 鏡石町と町農業委員会による町初の「マイコスDDSR(マイコス米)栽培」播種作業は9日、川崎町地内の稲田貴夫さん所有の畑で実施した。
 町農業委員会が昨年度先進地視察で訪れた群馬県の民間企業が取り組むマイコスDDSR栽培を試験導入する。
 同栽培法はカビ菌の一種「マイコス」菌を種もみに感染させることで根が活性化し、水をはらない乾田に直播して栽培でき、従来の水稲と変わらない収量が見込めるという。
 代かきや田植えなどの水回り作業を省略することができるため、試験栽培を通して技術の知見を高め、農作業の省力化を模索し、担い手不足解消を目指している。
 播種作業披露会には木賊正男町長、小貫秀明副町長、菊地榮助農業委員会長、農業委員ら約20人が参加した。
 菊地会長と木賊町長に続いて、今回の試験栽培に協力した稲田さんがあいさつした。
 試験栽培は3210平方㍍の畑に種もみを直播し、今後は生産日誌などに記録して生育を調査する。10月中の収穫、11月の成果確認(収量、生産費、食味など)を予定している。
 町と農業委員会では今回の試験栽培結果を分析して将来的な本格導入も視野に慎重に検討を重ねる。