畳クッションを寄贈した久保木社長(中央)
須賀川市仲の町の久保木畳店は11日、座席などに敷く「畳クッション」(縦40㌢・横40㌢・高さ10㌢)275個を、円谷幸吉メモリアルアリーナでのイベントなどに役立ててほしいと市に寄贈した。
同社は昨年、福島ファイヤーボンズが同施設でのホームゲームを行う際、1階指定席の偶数列と奇数列の高さが同じで後列が観戦しにくいという課題を解決するため、同製品を開発し、オフィシャルサプライヤーとして提供した。
観戦時の快適性が増しただけでなく、プロバスケットボールと畳の組み合わせや、畳自体の座り心地の良さから好評を得ていた。
同チームがホームを再び郡山市に戻したため同社に返却された畳クッションを、他の機会にも活用してもらいたいと、今回の寄贈を申し出た。
寄贈は久保木史朗社長と製品のディレクションなどに携わった橋本文太さんが市役所を訪れ、大寺正晃市長に手渡した。
大寺市長は感謝状を贈呈し、「大変ありがたい。畳の良さを子どもたちなど様々な人に伝えられるよう、いろいろと楽しい活用を考えたい」と喜んだ。
久保木社長は「いろいろな場面で畳を使っていただけるのはうれしい」と述べ、今後の連携などにも前向きな姿勢をみせていた。
なお製品は市内飲食店でも活用されており、発注があれば販売する。