須賀川駅で誰も困らないよう課題を探す参加者
須賀川手話サークルあゆみ会と須賀川地方聴力障がい者会は10日、須賀川駅を障がい者の視点で見学し、案内表示の位置など想定される困りごとを確かめた。
両会は年間を通じたワークショップで障がいを持つ人、特に耳が聞こえない人にとってどのような場所や状況で困りごとが生じるかを把握し、市に相談しながら改善に向けた取り組みを継続している。
今回は新しくなった須賀川駅を約20人で訪れた。聴覚だけでなく、車いすユーザーや目が見えない人、障がいを持つ旅行者だったらどのように感じるかを知るため、参加者が実際に車イスやキャリーバッグなどを使用しながら駅舎やエレベーター、多目的トイレ等を回った。
参加者らは案内板などの文字の表示位置や大きさなど確かめては一人ひとり気付いたことをメモに取り、誰もがより安全・安心に利用できる施設となるため必要なことを探した。「例えば、大きく目立つ案内には点字も付いて、普段は気にもとめなかったが、もし自分の目が見えない上で車イスを使っていたらと想定することで、そもそもこの案内の点字を探すことができるだろうか、と気付くことができた。改善に必要な声をワークショップでまとめ、市に届けたい」と参加者は語っていた。