特別公開する木造宝冠釈迦如来坐像
須賀川市横田の護真寺が所有する県指定重要文化財「木造宝冠釈迦如来坐像」が、7月13日午前9時半からご開帳・住民公開する。
須賀川市や三春町など県中県南地区で昨年、仏像・仏具の盗難が相次ぎ、護真寺も被害を受けたが、犯人逮捕により3月に無事発見された。
各種手続きなどを経て護真寺を管理する横田区へ正式に仏像が返還されたことから、今回の御開帳と住民公開が決まった。
同如来坐像は鎌倉時代の作で高さ43・2㌢。ヒノキ材、寄せ木造り、玉眼、彩色の小像で金属製の宝冠、瓔珞(ようらく)を付けている。
14年前の東日本大震災で一部損傷したが、10年ほど前に修繕した。市によると今回の盗難で修復が必要となるほどの被害は受けていない。
護真寺は境内のシダレザクラと本堂に続くソメイヨシノの桜並木が長沼を代表する桜名所として親しまれており、4月上中旬のながぬまサクラ紀行スタンプラリーでも不定期で坐像を一般公開したこともあった。