須賀川と天栄の魅力に触れる こおりやま広域圏移住体験ツアー


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    tetteを見学する参加者たち
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    ヤーコン入りハンバーグを作る参加者

 こおりやま広域圏移住体験ツアーは5、6の両日、須賀川市と天栄村で行われ、首都圏や関西などから集まった参加者らが先輩移住者の体験談を聞いたり、料理体験や松崎酒造、阿部農園、tetteの見学などを通じて両自治体の魅力に触れた。
 5市8町4村で構成するこおりやま広域圏の主催。移住に関心がある人を対象に地域の魅力のPRや、移住後のミスマッチ軽減を目的に実施している。
 今回は子育て世帯や高齢者など幅広い世代が参加した。
 郡山駅から須賀川市に到着した一行は、岡東町地内のラフラフ須賀川で先輩移住者の高橋夏子さんから移住体験談を聞いた。
 天栄村に移動し、村健康保健センターでヤーコンを使ったハンバーグで作るオリジナルメニュー「天栄バーガー」を自分たちで作った。材料のバンズは日の出屋、野菜も多くは天栄産で、参加者たちは舌鼓を打っていた。
 元地域おこし協力隊であった羽田瞬さんから村の特長などを聞いた後、松崎酒造を見学し、数々の受賞歴を誇るこだわりの酒造りの一端に触れた。
 桑名の不動清水を見学後、道の駅季の里天栄でお土産などを購入し、再び須賀川に戻ってキッチンあぐりで交流会を楽しんだ。
 ホテルウイングインターナショナル須賀川で一泊し、2日目は阿部農園や翠ケ丘公園、tetteなどを巡り、はたけんぼやflattoでの買い物も楽しんだ。
 滋賀県から参加した40代女性は「福島県が好きで、須賀川に来るのは2回目だが、翠ケ丘公園など新しい発見もあった。早朝にホテルの周辺を歩いていたら近所の人が掃除をしていた。駅までの道のりもゴミ一つなく、『市民がまちを大切にしているんだな』と感じた(結の辻の)朝市も楽しげで、とても活気がある住んでみたいまちだと感じた」と語った。
 また東京都の50代男性は「約30年前に郡山で仕事をしていたとき以来だが、空が広く、野菜も美味く、魅力を感じた。特にまちなかに自然が感じられる翠ケ丘公園は良い場所に感じた。tetteなどの空間は、(首都圏なら)お金を払って利用するような場所で、市民がうらやましく思った。日本酒や野菜についても、生産者の苦労を知ることができ、いつも口にする美味しさの裏側にある営みに気付くことができた」と満足げな表情をみせていた。
 なおこおりやま広域圏では今月26、27の両日、鏡石町と玉川村を巡る同ツアーも予定している。