須賀川市中山地内に「ココイロ」オープン 子どもからお年寄りまで個性輝く新たな居場所


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    新たな門出に決意を誓う栁沼社長
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    中山にオープンしたココイロ
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    施設を内覧する出席者たち

 須賀川市中山のDACCS(ダックス=栁沼康之社長)は7日、地域密着型デイサービスと放課後等デイサービス機能を兼ね備えた複合施設「ココイロ」を同地内にオープンした。高齢の利用者や子どもたち一人ひとりが持つ個性(ココ)を尊重し、それぞれの色(イロ)が輝ける、新しいイメージの地域福祉に取り組む。
 施設1階の地域密着型デイサービスは自分らしい時間を過ごせることに重点を置き、能力を維持するための機能訓練だけでなく、書道や手芸、麻雀、運動など豊富なメニューを用意した上で、希望する活動を利用者自らが選択できる。通うことが「楽しみ」や「癒やし」「生きがい」となるような居場所をつくることで、これまでデイサービスに抵抗を持っていた層への支援にもつなげる。
 放課後等デイサービスも同じく一人ひとりの特性を大切にし、生活能力や社会との交流につながる「療育」に取り組む。そのため保育士や社会福祉士、介護福祉士、養護教諭など専門性の高い職員を揃え、子どもたちの成長を手助けする。施設内にはボルダリングや学習にも使えるスペース、落ち着くための小部屋なども備える。
 同一施設にある強みを活かし、子どもたちが手伝いをしたり、高齢者が昔遊びを教えたりするなど、それぞれの利用者同士が関わりを広げることで相乗効果を生み出す。
 さらに1階には一般市民が気軽に来店できる喫茶店「MARU Cafe」(マルカフェ)もオープンした。
 今後はデイサービスが休業となる土・日曜日に地域マルシェなども企画するなど、様々な個性が集い支え合う拠点づくりを目指す。
 開所式は同日に行われ、工事関係者や地域の代表者ら約20人が出席した。
 栁沼社長は「職員一同、真心を持って専門性を高め、利用者視点に立ってサービスを提供していくことを誓う」とあいさつした。
 来賓の大寺正晃市長、尾島良浩市社協常務理事(会長代読)が祝辞を述べ、設計・施工業者代表の中川貴昭ステップ・ワン会長があいさつした。
 なお施設は9日まで誰でも自由に見学できるよう開放しており、それ以降も見学や体験に随時応じる。
 問い合わせは同社(℡ 0248-94-4770 )まで。