創刊1200号を祝う 「桔槹」県内唯一の月刊俳誌


  • 画像
    創刊1200号を祝う桔槹関係者たち

 桔槹吟社の俳誌「桔槹」創刊1200号記念祝賀会は8日、関係者ら約40人が出席してホテルサンルート須賀川で開かれた。
 俳誌「桔槹」は大正11年7月、原石鼎(鹿火屋創刊主宰)を師系に創刊し、桔槹吟社を創設した三太郎(矢部榾郎、柳沼破籠子、道山草太郎)が尽力した。
 桔槹には「はねつるべが新しい水を汲みあげるように、俳句はいつも新しくありたい」の思いが強く込められており、市内はもとより1都6県の会員・師友から寄せられた作品を掲載、県内で唯一の月間俳誌として広く認知されている。
 祝賀会では来年で創立80年を迎える須賀川混声合唱団がアトラクションで歌声を披露した。
 江藤文子桔槹吟社代表は「桔槹は今年1月号をもって創刊1200号となった。先人の方々が俳句への情熱と、続ける努力をもって多くの苦労を乗り越えてきた。1200号は一つの通過点として、次の1300号へ会員の皆さんとともに進んでいきたい」とあいさつした。
 1200号を記念して桔槹吟社特別表彰を古河ともこさん、はねつるべ賞を相馬由美子さんに贈った。
 来賓の大寺正晃市長が祝辞を述べ、佐藤暸二市議会議長が乾杯を発声して親ぼくを深め合った。
 新年句会には会員らから100句の応募があり、江藤代表らの選者特選・入選句を発表した。
 新年句会選者特選句は次の通り。
 ◇江藤文子選=
 高橋富子「あんころ餅小さく小さく母の椀」、
 東郷藍「八度目の干支を迎えて初御空」、
 安藤スミ子「割烹着に袖をとほしてお正月」

◇永瀬十悟選=
 益永涼子「木の根明く俳句仲間がすぐそばに」、
 三瓶紀子「もちの木に鳥の御慶のきりもなし」、
 高橋富子「あんころ餅小さく小さく母の椀」

◇金子秀子選=
 石山たま江「産土の晴ればれ開く初山河」、
 三瓶紀子「もちの木に鳥の御慶のきりもなし」、
 緒方道信「日帰りのやや遠出して初湯かな」

◇小沢比呂子選=
 渡辺圭子「楪や若き宮司の祝詞受く」、
 内山ケイ「よく食べる児はよくしゃべる今朝の春」、
 添田白圭「初御籤尾長のやうに結びけり」

◇猪狩行々子選=
 高橋富子「夫と来てひと鍬ざくり農始」、
 内山ケイ「よく食べる児はよくしゃべる今朝の春」、
 永瀬十悟「馬当番の生徒の笑みや初御空」

◇藤田光のり選=
 安藤スミ子「裏谷と名付けし恩師冬が来る」、
 内山ケイ「よく食べる児はよくしゃべる今朝の春」、
 斎藤正道「乗りきれぬ孫のカラオケお正月」

◇深谷栄子選=
 相馬優美「深々と介護し佐藤さんへ御慶」、
 佐藤秀治「去年今年鯖缶ペキと開くるごと」、
 江藤文子「太陽のしづくのやうなお元日」

◇髙市宏選=
 添田白圭「初御籤尾長のやうに結びけり」、
 江藤文子「太陽のしづくのやうなお元日」、
 茂木佐貴子「花びら餅嫁がぬ姪と分け合へり」

◇佐藤健則選=
 古河ともこ「阿武隈の一峰的に初歩行」、
 添田白圭「初御籤尾長のやうに結びけり」、
 塩田和子「書初めの干支の午の字走り出す」