
シダレザクラの発芽を確認した大岡代表
須賀川市の「長沼・岩瀬の未来を考える会」は地元の名所から集めたシダレザクラの種を来年秋、長沼城址公園(愛称・お城山)に移植する計画に取り組んでいる。昨年6月に採取してプランターに植えた種が5日、元気な芽を出し始め、関係者らに新たな季節の訪れを告げている。
城址公園は、14日まで展開中のながぬまさくらスタンプラリーの対象地の一つ。
市は城址公園の景観向上を目的に、テングス病に罹患した桜の伐採と遊歩道の整備に取り組み、今年度で完了を予定している。当初、伐採後の跡地に代替品種の植樹を計画していたが、考える会の大岡清一代表らは「お城山を彩る桜はソメイヨシノ系でなく、地元のシダレザクラ系を移植したい」と市に働きかけた。市は提案を尊重する形で、地元から採取した種から育てたシダレザクラを移植する方針に切り替えた。
考える会のメンバーは大岡代表が桜守を務める横田陣屋御殿桜をはじめ、護真寺、長楽寺(本堂、山門)、永泉寺の4カ所から種を集め、プランターで大事に育てた。
一般的にシダレザクラは花枝が地面に垂れるように咲くイメージがあるが、大岡代表によると栽培すると5割近くはソメイヨシノのように上空へ花枝を伸ばす育ち方をする。発芽から1年が過ぎて1・5㍍ほど生長すると区別できるという。
発芽した桜は大人のヒザ下ほどまで育てた後、プランターから大岡代表の畑に移し替え、移植時期まで生育を見守る。
考える会ではお城山全体の桜を地元産シダレザクラにしたい考えで、来年秋までに100本の移植を目標に育てていく。
また同会は長沼のシダレザクラを活動のシンボルにしていくことを目指しており、希望者への配布・販売なども計画している。
考える会は、両地域の過疎指定を受けて令和4年に発足した団体。これまで「過疎地から100人の声」制作プロジェクトを立ち上げメディアプラットフォーム「note」に有志の記事を投稿している(https://note.com/naganuma_iwase)。また地元出身の若手映画制作発表活動のサポート、トークイベントなどに取り組んでいる。











