未来につなぐ応援基金設置へ 公立岩瀬病院企業団12月議会 関連議案可決


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    基金創設などを審議した12月議会

 公立岩瀬病院企業団の12月議会は23日、同院で開かれ、年間を通した支援寄付金を積み立てるための「未来につなぐ公立岩瀬病院企業団応援基金」の設置を承認した。
 新生児と母親の安全安心な医療環境を整備するため、10月に産科用ベッド更新を目指してクラウドファンディングを実施、1カ月間で目標の倍以上の207件929万円余が寄せられた。
 この中で「年間を通して使途が明確な寄付金の受け皿があれば」の声が寄せられたため、基金設置条例提案となった。
 条例は来年1月1日から施行する。寄せられた寄付金は全て基金に積み立て、病院施設整備や医療機器整備に充てるほか、災害対応などで利用し、地域医療を守る中核医療機関としての役割を果たしていく。
 石堂伸二企業長が病院事業概要を報告し、県立医大に開設した寄付講座、来年度の初期臨床研修医、11月までの財務状況など説明した。
 寄付講座「いわせ総合診療アカデミー」は今年度、県立医大に開設、10月1日付で総合診療科部長が着任、減員となっている消化器内科や整形外科医師の来年4月増員に向けて県立医大と協議を重ねている。
 来年度の初期臨床研修医は定員4人に対してマッチング制度で3人が決定、残り1人も2次募集している。
 11月まで8カ月の経営状況は、入院延べ患者数4万4330人(前年同期比1084人減)、1日あたりの患者数181・7人、病床稼働数65・1%で前年同期を下回ったが、診療単価は5万4557円(1089円増)。
 救急車受け入れ件数1092件(48件増)、手術件数2559件(114件増)、分娩件数250件(6件減)。
 医業収益全体額は39億5085万5000円で、入院・外来収益で診療単価は前年同期比で上回ったが、それ以上に患者数が減少し前年度を下回った。
 医業費用は人件費や減価償却費など固定費が上昇したため44億1332万7000円(1億146万8000円増)で、医業損益は4億6247万1000円(4928万7000円増)。医業収益はわずかに増収だが、費用増加が大きく、増収減益となっている。
 石堂企業長は「昨年度からスタートした病院経営強化プランを基本に、今年度から取り組んでいる内視鏡室増設工事をはじめ健診体制の充実などに努める一方で、医療DX推進を含む業務改善など業務改善に取り組む」とした。

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