
子どもの通報体験イベントを提案した馬場消防士長 
須賀川地方広域消防本部の消防職員意見発表会は15日、同本部で開かれ、6人が普段の業務で発見した課題について解決のための柔軟なアイデアを披露した(15日付紙面で一部既報)。
最優秀賞に選ばれた馬場謙太消防士長(須賀川消防署)の「知らせる勇気」は、子どもたちが救急現場に遭遇してしまう状況を想定し、恐怖を和らげて必要な行動を取れるように、助けを呼ぶ練習や119番通報を自分の言葉で伝える体験など行うイベントの開催を提案した。
同じような状況に居合わせて行動できなかった小学生時代の自身の経験や、救急現場で出会った勇気ある子どもの行動をヒントに発想を得た。
救命処置に関する講習は行う学校もあるが、通報に焦点を当てた取り組みは珍しく、新規性も評価された。
またイベントには子どもだけでなく、家族や地域の高齢者が参加することで、地域での自然な声掛けや見守りを促すなど、活動の広がりにもつながる提案だった。
2位にあたる優秀賞は添田龍平消防士の「エスパー消防士」は、チームの円滑な連携や住民に対するコミュニケーションを強化する「クルーコミュニケーション訓練」の導入を発案した。身振り手振りを交えながら熱意を伝え、高い共感を得た。
3位の努力賞は大串智也消防士(浅川分署)の「命を守る次のスタンダードモデル」が選ばれた。見守りカメラ機能付きの住宅用火災警報器を提案し、高齢者世帯の安全・安心につながるユニークな発想で関心を集めた。
ほかの発表者からもグーグルマップを使った水利地図の導入や合同水利点検、アプリを使った火入れ届け出、地域住民への啓発など、様々な課題解決の意見が出された。
審査員長の安田柳一市教委教育研修センター・教育支援センター所長は「いずれも練習を重ねた素晴らしい発表だった。いずれも経験に基づく発想だと感じた。世界的にみると消防職員は憧れの存在であり、これからも健康に気をつけて市民のために頑張ってほしい」と講評した。












