須賀川市長選 水野氏は出馬断念 安藤氏と大寺氏の一騎打ちへ


 任期満了に伴い7月14日告示、同21日投開票で行われる須賀川市長選は、新たに新人で市議会議長の大寺正晃氏(62)=丸田町=が立候補の意思を固め、出馬の意思を固めていた同じく新人の現職県議水野透氏(57)=朝日田=が出馬を見送った。新人の前市議会副議長の安藤聡氏(53)=桜岡=は出馬の意思を変えていない。
 大寺氏は18日の阿武隈時報社の取材に対し、「会派を越えた市議の方々の後押しやまちなかを中心に多くの方々からも出馬要請のお声をいただき、市長選への出馬を決めました。国や県とのつながりを最大限に生かし、須賀川市が発展するようリーダーシップを発揮したい」と出馬への意欲を答えた。
 大寺氏は須賀川高(現須賀川創英館高)卒。平成23年の市議選で初当選し、昨年8月の市議選でも1278票を得て4期目の当選を果たした。
 一方で水野氏は市議時代に大寺氏と同じ会派で活動し、政治としての恩義も信義もあるとし、「大寺氏の民間経営感覚を持った市政運営に期待し、私は勇気をもって撤退し、大寺氏を支持する。引き続き県政に専念し、須賀川市、岩瀬郡、県の発展に尽力したい」とした。
 安藤氏は度重なった天災対応で危機的状況となった市財政の立て直し、ピンチをチャンスにするために市政のリーダーシップを取りたいと、市長選出馬の意思を変えずに、24日午前10時半からホテル虎屋で出馬会見を開き正式に表明する。