須賀川市長選と市議補選のダブル選挙か 補選日程は6月中旬頃決定の見込み


 任期満了に伴う須賀川市長選に現職市議会議長の大寺正晃氏(62)=丸田町=が立候補の意思を固めたことで、市議会議員定数に欠員がでることから、市長選と市議補選のダブル選挙になる可能性が高まっている。
 公職選挙法で市区町村議会は、欠員が定数の6分の1(須賀川市の場合は4人)を超えた時に補欠選挙が行われる。ただし、この条件を満たさない場合でも、都道府県知事(市区町村長)の選挙などが行われる場合、選挙の告示前(市区町村議の場合は選挙の告示の日前10日)までに欠員があれば、同時に補欠選挙(いわゆる便乗選挙)が行われる。
 これまでのところ大寺氏は6月市議会初日の6日までに議長と市議会議員を辞する考えを周囲に相談しているとの情報があり、辞職を届け出た場合は公職選挙法に則り市議補欠選挙が市長選と同じ14日告示、21日投開票で行われる見通しだ。
 市議補欠選挙の正式な日程は、市選管が新議長から議員辞職報告を受けたあとで協議する。実施の場合、臨時選管が6月中旬に開かれ決定するとみられる。
 市議選補欠選挙当選者の任期は大寺氏の残任期間となる令和9年9月4日まで。
 後任の議長人事は近々開かれる代表者会議などで対応を協議する見通しだが、会派間の垣根を越えた一体感の醸成などの観点から議長経験のあるベテラン議員があとを引き継ぐ見方が濃厚だ。
 前回の市議補欠選挙は平成24年7月24日に行われ、定数1に新人2、元職1の計3人が立候補し6342票で元職の相楽健雄氏が当選した。当日有権者数は6万2855人、投票率は27・13%だった。
 今回は大寺氏と元市議会副議長の安藤聡氏(53)=桜岡=も立候補への意思を示し、大寺氏は6月上旬頃、安藤氏は今月24日に立候補正式表明会見を控えている。