長沼まつり今年でフィナーレ 38年の歴史に幕下ろす 最後のまつりは9月14日


 須賀川市長沼地方の秋を巨大ねぶた・ねぷたなどで盛り上げる「長沼まつり」は今年9月14日の開催を最後に、昭和60年から続く38年の歴史に幕を下ろす。
 長沼地方に秋の到来を告げ、住民手作りのねぶた・ねぷたやハネト、子ども神輿、よさこい、踊り流しで彩る長沼まつりは、住民有志が実行委員会を組織し、毎年9月第2土曜日に開いてきた。
 しかし地域での急激な少子高齢化やコロナ禍以降まつりの担い手不足が顕著化したことなどで、まつりを取り巻く環境が一変したため、継続が困難になり今年で一区切りとすることを決定した。
 最後になる第38回長沼まつりは9月14日、金町通りを会場に開く。長沼まつり写真コンテストも実施する。
 地元住民によるフラダンスやよさこい披露、子ども神輿、手作りの巨大ねぶた・ねぷた行進などを予定しているほか、最後のまつりにふさわしいサプライズイベントに向けた準備を進めている。
 まつり閉幕を受けて、戸田修一実行委員長は「長年取り組むことで実行委員一人ひとりが、まつりの細かいところに手と目が届かない状況にあり、そろそろ潮時なのかなと数年前から考えていました。ふるさと長沼で一つの時代をつくり、駆け抜けることができたと自負しています。将来の子どもたちにまつりのバトンをつなげていけなかったことだけが悔やまれますが、次の新しい動きが生まれるきっかけになる最後のまつりにしたい。実行委員一丸となって最高のまつりにします。ぜひ、皆さん足をお運びください」とコメントを寄せている。