中央体育館が福祉避難所に 今月から変更 確認呼びかけ


 須賀川市は今月から災害発生時の福祉避難所について、市保健センターを中央体育館に変更した。また須賀川支援学校と旧長沼高体育館の体育館と校庭、さらに長沼幼稚園広場を一般避難所や緊急避難場所の指定から解除した。そのため近隣住民には避難所や避難経路を再確認し、災害に備えるよう呼びかけている。
 市保健センターは須賀川地方休日夜間急病診療所としての機能も有しており、そのため災害時に避難と受診待合のためのスペース確保が困難であったり、感染症が発生した場合の感染リスク低減が難しい、昇降の方法が階段しかない、緊急時の発電機がないなど課題があった。そのため、中央体育館への変更を決めた。
 中央体育館はこれまで一般避難所に指定されていたが、この変更に伴い福祉避難所の利用対象者(高齢者や障がい者、妊産婦、乳幼児、在宅難病患者など)以外は別の避難先を考えておく必要がある。
 近隣では須賀川一中体育館、四丁目集会所などが指定一般避難所となる。
 避難所としての指定を解除した須賀川支援学校や旧長沼高などは、対象となっていた施設自体が現在使用されていないことによる。
 発災時の行動は事前の準備が大きく影響するため、どんな災害が起きた場合はどこに、どのルートで避難するかなど家族であらかじめ話し合い、共有することが重要となる。
 市はホームページにも掲載している防災ガイドブックで、洪水・土砂災害ハザードマップや非常用持ち出し品・備蓄品のチェックリスト、家族の連絡先記入欄、災害時の行動や事前の確認をまとめるマイ・タイムラインなどを載せており、活用した事前の防災を各家庭に呼びかけている。
 また避難所に多くの避難者が密集することを避けるため、親戚や知人、ホテル、車中避難など避難所以外に避難できる場所を確保する分散避難に協力を促す。
 問い合わせは市市民安全課(℡ 0248-88-9133 )まで。