天栄村の第40回二岐山の山開きは9日、県内外から約350人が集まり、渓流の音や山林の新緑に心を癒やしながら登頂を楽しんだ。
霊峰として長年親しまれてきた二岐山は標高1544・3㍍の男岳と1504㍍の女岳が二股に分かれて見えることからその名が付けられており、日本三百名山、うつくしま百名山に選定されているほか、縁結びの山ともいわれている。
当日は若者から高齢者まで多くの登山愛好者が集い、道中の植物や渓流、野鳥など発見を同行者と共有しながら和気あいあいと山頂を目指した。
山頂では見晴らしの良い景観にため息をもらし、記念撮影する姿も多くみられた。
てんえい山の会や村商工会、二岐温泉旅館組合、岩瀬湯本温泉旅館組合、地元警察なども協力し、登山者の安全確保に務めた。消防署はマスコットキャラクター「マモタン」の着ぐるみも受け付け付近に登場し、タバコのポイ捨て禁止など広報活動に協力した。
山開き参加者には、恒例の記念バッジと村の観光ガイド、二岐山マップ、登山における注意喚起の啓発チラシなどが贈られた。
山はこれから10月頃まで、季節ごとに表情を変えながら登山者を楽しませる。
村観光協会は9月30日まで、村内の対象宿泊施設を2000円割引し、1000円分の商品券を贈る「泊まってエールキャンペーン」を実施し、観光誘客に力を入れている。