10月21日から「刀剣と刀装具」 須賀川市立博物館 現代刀匠の実演も


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    平脇差 越前守直正造之 慶応二年八月日(個人蔵)
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    象図鐔(博物館蔵)

 須賀川市立博物館の企画展「刀剣と刀装具―郷土刀と青津保壽刀装具コレクション―」は21日から11月30日まで37日間、日本美術刀剣保存協会県南支部の協力で、特に県内ゆかりの刀工による名品を展示する。さらに現代刀匠による実演や、刀剣鑑定の第一人者による特別講演など、盛りだくさんの催しも企画する。
 同館で刀剣に関する企画展を実施するのは令和3年度以来4年ぶり。前回は同期間で4000人以上が来館するなど人気を集めた。
 日本刀や刀剣に伴うツバ、小柄などの刀装具は、単なる武器にとどまらず日本独自の芸術性と精神的要素を兼ね備え、国内外で多くの人を魅了してきた。
 今回展示する刀剣は同支部の会員や関係者が所蔵する江戸時代から現代にかけての名品約50点を予定している。刀身彫の名手だった泰龍斎宗寛が安政6年(1859年)に手掛けた作や、須賀川出身の刀匠である誠心斎照正が昭和19年に打った作、相馬中村藩の慶心斎直正(越前守直正)が慶応2年(1866年)に仕上げた作などのほか、松平家に重宝された県内ゆかりの刀匠による刀も並ぶ。
 また全国屈指の収集家であった青津保壽氏(明治26年~昭和59年)が寄贈した同館所蔵のコレクション624点のうち、選びぬいた約150点のツバや小柄、目貫なども合わせて展示する。鎌倉から江戸時代まで揃えたコレクションからは、時代の移り変わりとともに技術や意味合いなどが変遷する様子も読み取ることができる。
 会期中の催しとして、ギャラリートークは11月9日午後2時から、同県南支部の溝井辰美名誉支部長が展示品の魅力を紹介する。
 特別講演会は同月16日午後2時から、刀剣文化研究所の高山武士主幹を講師に、刀剣鑑賞の楽しみ方などを教える。講演会のみ申し込みが必要で、今月10日から受け付ける。
 現代刀匠の技を間近で見られる実演は、刀工・藤安将平さんを迎え、11月2、23の両日に行う。このほか鞘師・塚本剛之さんが10月26日、研師・塚本浩之さんと白銀師・溝井辰美さんが11月22日に洗練の技を来場者に見せる。時間はいずれも午前10時半から正午までと、午後1時半から3時まで。
 紙製甲冑の着付け体験は10月25日と11月9日に予定している。
 開館時間は午前9時から午後5時まで。松明あかしのある11月8日は午後8時半まで開館する。
 問い合わせは同館(℡ 0248-75-3239 )まで。

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