須賀川の博物館問題にも注目 地方史研究協議会大会


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    会場に設けられた博物館のコーナー

 第75回地方史研究協議会大会は18、19の両日、郡山市のけんしん郡山文化センター中ホールで開かれ、会員らが研究成果を共有した。会場には須賀川市立博物館の現状を紹介するコーナーを設けたほか、会誌でも須賀川の公共施設マネジメント素案の内容等が取り上げられるなど、開催地におけるトピックスとして同館が注目を集めた。
 博物館について今後の機能や運営方法等を検討する動きはこの数年、須賀川に限らず全国的にある。
 昭和25年に設立された同協議会は、近世の村で作成された文書・記録類である地方文書(じかたもんじょ)をもとに研究を進めており、このため各地で資料の収集・保存を担う博物館は重要なパートナーとなる。
 大会は年1回、全国各地で開いており、その際に開催地の抱える課題共有等も図っているが、その一環として須賀川市立博物館が注目された。
 協議会長の久保田昌希会長は9月にプレ大会を行った際に同館へ足を運び、実情を確かめた。「歴史があって今があるのであり、より良い未来を開くため過去に学ぶことは重要だ。市民のため、須賀川の歴史のため、会としてどうバックアップすればよいか、今後も考えていきたい。いずれにせよ市民目線で考えること、なぜ博物館が大事なのか本質を押さえることが必要だ」と語った。
 なお同館は11月から、市内他施設と同様にサウンディング型市場調査の対象として、民間企業や団体から活用方法について提案を受ける。