五老山に本松明並ぶ もりたてる会の大松明も完成 松明あかし間近


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    本松明を支える杭を打つ生徒たち
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    大松明にカヤと思いを詰め込んだメンバー

 須賀川が誇る伝統行事の松明あかしは8日の開催が間近に迫り、五老山には本松明全21本のうち14本が建立し、大松明も完成、松明太鼓のステージが仕上がり出演者らが練習するなど準備が進んでいる。
 本松明は学校や町内会、企業などがそれぞれ製作し、団体ごとの味わい深い垂れ幕や旗を飾っている。
 須賀川二中の設置作業は2日に行われ、生徒や保護者らが杭打ちなどで協力し、「不撓不屈」を掲げた本松明が天を突くようにまっすぐ建てられた。
 行事の象徴でもある長さ約10㍍の大松明は松明をもりたてる会のメンバー25人が9月半ばから製作を始め、3日までに完成させた。
 今回は40周年記念事業で久しぶりに本松明でも参加する須賀川商工会議所青年部の郡部司会長ら約10人が、大松明製作に力を貸した。
 作業の佳境を迎えた1日はカヤ入れやゴザ巻きを行った。佐藤貴紀会長は「今年は大松明行列が休止となった。例年は人力で運ぶため重くなりすぎないように入れるカヤを調整していたが、今回は遠慮せず詰め込んだ。当日は、例年より長く燃える大松明を楽しんでいただけると思う」と語る。
 気心知れたメンバーたちは阿吽の呼吸で作業を進め、一区切りつくと笑顔を見せ合って本番への士気を高めている様子だった。
 大松明は行事当日の8日午後1時半から約1時間かけてクレーンで建立する。