イタリアと須賀川の関わり紹介 10年続く火祭りの交流 「見えない絆」の映画上映会


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    本松明を見学するアレッシア監督

 日本とイタリア・アブルッツォ州との関わりをテーマとするドキュメンタリー映画「日本・アブルッツォ 見えない絆」の上映会は3日、tetteで開かれた。作中には同州の自治体ファーラ・フィリオールム・ペトリ(以下、ファーラ)と須賀川市が、互いの火祭りを足がかりに10年続く交流も紹介され、来場者の関心を集めた。
 火祭りで須賀川とイタリアを結ぶ会の主催。
 水野和彦会長は約150人の来場者たちにこれまでの交流を紹介し、「作品を通じて須賀川とイタリアの絆を感じてほしい」と呼びかけた。
 作品は戦国時代の日本に宣教師として長期間滞在した同州出身のアレッサンドロ・ヴァリニャーノ神父や、彼が日本から初めてヨーロッパに派遣した「天正遣欧少年使節」、それらをルーツに現在も続く長崎県南島原市との交流などを紹介した。
 須賀川市とファーラとの交流は後半で取り上げられた。「松明あかし」と「聖アントニア祭」の類似、折り紙や絵画などを通じた子どもたちの友情、交流の架け橋を担ったにっぽんアブルッツォ協会の阿左美綾さんやファーラの関係者らのインタビューが、両火祭りの映像とともに流れた。須賀川を訪れ、松明あかしの燃え盛る様子を見たフランチェスコ・デ・リティス元副市長は「とてつもないものを感じた。須賀川の空が赤く照らされると、それはまさに私たちのファーラと同じ空だった」と当時の感動を振り返っていた。
 作品を手掛けたアレッシア・アンブロジーニ監督は「日本とアブルッツォは想像以上に多くのものを共有しており、須賀川とファーラの火祭りがこの素晴らしいつながりの象徴だと思っている」と語った。
 なおアレッシア監督は水野会長らに案内され、前日に本松明が並ぶ五老山や、大松明の製作現場のふれあいセンターを夫で映画の撮影を担当したアンドレア・モンティさんらと見学した。本松明が建立される様子を間近に見たアレッシア監督は「関わる人の思いや誇り、情熱を感じた」と関心を寄せていた。

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