
松尾敏男と角田盤谷の牡丹画が並ぶ
須賀川市立博物館の常設展特集展示「いま観たい 博物館の逸品15選」は5月1日から6月7日まで、須田珙中の「唐獅子」(1948年、六曲一双)や松尾敏男の「朝霞」(2004年、六曲一隻)など、8万点余の収蔵資料・作品から学芸員が厳選した15点が並ぶ。
同館は今年度、企画展として恒例の雛人形展のみを予定しており、テーマ展は実施しない。そうした中で、収蔵資料を多くの市民に知ってもらいたいと、学芸員らが創意工夫を凝らした。
今回展示する松尾芭蕉の真筆「かくれがや」七吟歌仙(1689年)、相楽等躬の自筆短冊(梅とんで塵無き水を鏡哉)は、松尾芭蕉が旧暦5月に須賀川を訪れたことにちなんで選出した。
亜欧堂田善の「大隈瀧之図」(1816年)は田善が乙字ケ滝を描いたものが小襖に刷られている。
見頃を迎えた牡丹にも焦点を当て、松尾敏男だけでなく須田珙中や角田盤谷らの牡丹画も並び、それぞれの画風や牡丹の捉え方を楽しむこともできる。
修繕後初公開となる作品や新収蔵資料も展示する。古川狄風の「鍾馗」、安田田麒の「富嶽図」など、見ごたえのある作品が多く、多くの来館を呼びかける。
このほか2階の常設展は、亜欧堂田善の作品を入れ替えた。田善が江戸時代の人々の様子と名所の景色を緻密に描いた「東都名所図」をクローズアップしている。また版画家の岸中延年さんが田善の「陸奥国石川郡大隈瀧芭蕉翁碑之図」の技法を昨年度に再現制作した作品も並ぶ。
ギャラリートークの予定はないが、学芸員が常駐しているため、疑問や解説の必要があればいつでも応じる。
開館時間は午前9時から午後5時まで。休館日は月曜日と火曜日だが、祝日は開館し、その翌日に休館する。
問い合わせは同館(℡ 0248-75-3239 )まで。











