原因を深掘りで災害関連死を防止 RCA活用で地域防災力の強化へ


  • 画像
    RCAの手法を学ぶ出席者たち

 県の「RCA(根本原因分析)を用いた災害関連死対策研修会」は8日、tetteで開かれ、地域ぐるみの防災力強化につながる考え方を学んだ。
 災害関連死の未然防止を目指し、昨年度から県内各地で実施している研修会で、須賀川市内では初めて。
 市内の自主防災組織リーダーや町内会役員、防災団体のメンバーなどのほか、市内外の自治体職員、医療・福祉関係者ら計約70人が出席した。
 講師に新潟大大学院災害医学・医療人育成分野の高橋昌特任教授を迎えた。高橋特任教授は課題の再発防止に有効な対策を立てるRCAの考え方を、避難所運営などに活用することを提唱している。
 今回は長期の避難所生活における災害関連死の原因として最も多い高齢者の誤嚥性肺炎を取り上げ、対策をグループで話し合った。
 RCAの考え方を高橋特任教授は「なぜなぜ分析」と紹介する。手順として、まずは出来事(いつ、誰が、何をした)をなるべく分解し、時系列に並べる。一つの出来事に対し、なぜそうしたのかという原因を分析し、さらにその原因も掘り下げていき、より根本にある原因への対策を考える(飲み込む力が落ちるから、会話が減少しているから、話し相手がいないから、など)。
 また掘り下げた先に見える原因は複数であることが多く、可能な対策を平時から整えることが重要となる。
 平時において原因を深く掘り下げるRCAの手法により、課題は少しずつ解消され、災害関連死が起きにくい避難所に近づいていく。
 このほか訓練に対する考え方として「人を評価する場ではなく、仕組みを検証する場」と定義し、目的や全体の流れを共有するマニュアルと、それぞれの人が行うべき行動を示すアクションカードが訓練において通用するかを確認し、改定していくプロセスにより、「誰が担当しても回る仕組み=地域防災力の強化」につながることを伝えた。