高齢者の脱水症状 気づきにくいサインと対処法
本格的な夏を迎え、日中の厳しい暑さが続いております。この時期、特に注意していただきたいのが「脱水症状」です。
高齢者の方の場合喉の渇きを感じにくい、あるいは水分摂取が億劫になるなど、様々な理由から脱水が進んでしまうケースが少なくありません。
私たちは加齢とともに体内の水分量は次第に減少する傾向にあります。
また喉の渇きを感じる機能が鈍くなります。腎臓の機能が低下して体内の水分を保ちにくくなるので、高齢者が脱水になりやすいのです。
さらにトイレに行く回数を減らしたいという思いから、意識的に水分摂取を控えてしまう方もいます。したがって、これらの「気づきにくいサイン」を見逃さない注意が必要です。
例えば倦怠感やだるさを感じる場合、脱水が原因かもしれません。食欲不振も、脱水によって消化機能が低下し、起こることがあります。
立ち上がった時にふらつくなどの症状も脱水のサインです。また、頭痛や吐き気も脱水が原因で起こることがあります。
さらに皮膚や唇の乾燥もサインです。尿量の減少や色の濃さにも注意が必要です。
重症化すると、呼びかけへの反応が鈍くなる、時間や場所が分からなくなるなど、意識の変化やぼんやりするといった意識レベルの低下も見られることがあります。
これらのサインは脱水の可能性を疑い、早めに対処することが大切です。
〇家族が気づくポイントと対処法
ご家族や周囲の方々は、日頃から高齢者の様子を注意深く観察し、異変に気づくことが非常に重要です。
積極的に声かけと観察を行い、顔色や表情、行動に変化がないか確認しましょう。「こまめに水分を摂りましょう」と水分摂取を促し、お茶や水だけでなく、スープやゼリーなど、水分を多く含む食品も活用しましょう。一度にたくさんではなく、少量ずつ頻回に摂るのが効果的です。
エアコンや扇風機を適切に使い、室温が28度以下、湿度が70%以下になるように室温・湿度の管理をすることも大切です。夜間も熱中症になることがあるため、就寝時も無理のない範囲で冷房を使用してください。
〇医療機関を受診する目安
具体的に意識がもうろうとしている、呼びかけに反応しない、水分を自分で摂ることができない、または吐いてしまうといった症状が見られる場合です。
また尿が全く出ない、もしくは極端に少ない場合、そして症状が改善せず、悪化する一方である場合も、速やかに受診して専門的な治療を受けましょう。
夏の脱水は高齢者にとって非常に危険です。気づきにくいサインに日頃から目を配り、早期発見・早期対処を心がけましょう。
ご自身だけでなく、ご家族や地域の方々も、お互いに気を配りながら、この夏を健やかに乗り切りましょう。





