冬に負けないための健康準備をしよう
キンモクセイやコスモスの花が咲き街路樹が少しずつ色づき始めました。季節の変わり目は体調を崩しやすいものですが、本格的な寒さが来る前に「冬に負けない健康な心と体」を準備しておくことが、健やかな年末年始を過ごすための鍵となります。
そこで今回は冬を元気に乗り切るために、今すぐ始めるべき準備についていくつかご紹介しましょう。
【「腸内環境」を整えて、免疫力を底上げする】
冬の体調管理で最も重要なのが免疫力です。そしてその免疫システムを支えているのが腸なのです。
秋はサンマやキノコ類、サツマイモなど、食物繊維や発酵食品と相性の良い食材が豊富に出回ります。これらの食材を積極的に取り入れ腸内の善玉菌を増やして腸内環境を整えましょう。
食物繊維はきのこ、海藻、根菜類などに多く含まれ、腸内の有害物質を排出し善玉菌のエサになります。味噌、ヨーグルト、納豆、漬物といった発酵食品は、善玉菌を補給し活性化させます。腸内環境が整うと、免疫力が高まるだけでなく、栄養の吸収効率も上がり、体全体が元気になります。
【「軽い運動」で、体温とメンタルを安定させる】
寒くなるとどうしても運動不足に陥りがちです。しかしこの時期の軽い運動は冬の寒さに負けない体づくりに非常に有効です。運動をすると体内で熱を生み出す力がつき冷えにくい体になります。
さらに日光を浴びながらのウォーキングは、セロトニンという「幸せホルモン」の産生を促します。セロトニンは精神の安定や睡眠の質向上に深く関わっており、日照時間が短くなる冬に起こりがちな気分の落ち込みの予防にも役立つでしょう。
特別なことをしなくても大丈夫です。まずは軽いウォーキングから始めてみましょう。姿勢を正して少し早足で歩くだけで、体も心も温まります。
【「質の良い睡眠」で、疲労とストレスをリセットする】
冬は寒さで体が緊張しやすく、自律神経が乱れやすくなります。この自律神経を整えるために不可欠なのが、質の良い睡眠です。睡眠中には日中の活動でダメージを受けた免疫細胞などの修復や疲労回復が行われます。良い睡眠のためには就寝前のスマートフォン操作は控えてください。
また就寝の前に少しぬるめのお湯にゆっくり浸かる入浴で体を温めると、その後の体温下降がスムーズになり、深い眠りに入りやすくなります。心と体のエネルギーチャージのために、睡眠を何よりも優先してください。
秋という季節は「健康の貯金」をする絶好のチャンスです。特別なサプリメントや過度なトレーニングは必要ありません。ご自身のペースで準備する日々の小さな積み重ねが、寒さに負けない強い体と明るく前向きな心を作り上げます。みんなで一緒にがんばりましょう。





