
160㌔以上ある大青山関を吊り上げる白熊関 
霧島関の胸を借りる白熊関
夏巡業「大相撲須賀川場所」は13日、すかがわ「だんぼっち」「ダンボ・ウル」アリーナで行われ、17年ぶりの大イベントを約3800人が楽しんだ。白熊関(東十両9枚目)は霧島関(東大関)の胸を借りてぶつかり稽古に臨んだり、子ども力士に稽古を付けるなどして会場を盛り上げ、取組では大青山関(東前頭16枚目)を吊り出しで下した。「会場の声援で頑張らないとという気持ちが沸き上がった。一場所でも早く幕内に上り、須賀川市民や市外からの応援に恩返ししたい」と語った。
実行委員会と吉本興業、LIVE FORWARD(ライブフォワード)の主催。
白熊関などにエールを送る相撲のぼりがはためく会場に、力士110人が訪れた。
白熊関はぶつかり稽古で西郷村出身の西勢郷(序二段)や、郡山出身の清田(幕下)に胸を貸した。霧島関との稽古では土俵に転がされると子どもや大人の「白熊がんばれー」との声援が会場に響き、白熊関は苦しそうな表情を浮かべながらも繰り返し立ち上がり、先輩力士に全力をぶつけた。
髪結いの実演は鳴戸部屋(東京都)の五等床山・床欧さんが白熊関の髪を整えた。髪結いに使うクシやまげを縛る紐の説明などがあり、観客の関心を集めた。
禁じ手を大げさに演じる「初っ切り」は朝東(序二段)と朝天舞(同)が塩をかけ合ったり、腕を組んで回ったりするなど、コミカルな様子で会場の笑いを誘った。またスペシウム光線の格好など須賀川ならではの要素も好評だった。
相撲甚句は7力士が代わる代わる七五調の囃子歌を響かせた。須賀川場所の記念甚句には牡丹園や阿南姫などの要素も盛り込み、地元のPRにひと役買った。
両横綱不在のため行われた番外取組は藤ノ川関(東前頭筆頭)と宇良関(東前頭5枚目)が熱戦を繰り広げた。
このほか子ども力士との稽古は白熊関、若元春関、一山本関の3人が県内の小学生にプロの凄さを体で教えた。
大寺正晃市長は「日本の伝統文化であり、長い歴史と格式を持つ大相撲を開催できることは市民にとって大きな喜びであり、誇りとなる」とあいさつし、観客に「2人の円谷」などをアピールした。
会場には力士にサインや記念撮影などを求める人だかりができていた。
また須賀川の特産物販売ブースも設け、白熊須賀川後援会のPRコーナーでは33人の新規会員が申し込みの手続きをした。
初めて生の相撲を観戦したという市内40代女性は「迫力や臨場感に驚きました。独特の空気感や鬢付油の香りなども感じられて、とても面白かったです。機会があればまた行きたいです」と感激を語る。また家族とともに訪れた70代男性は「初っ切りでは力士が投げた塩が顔にかかりましたが、それもいい思い出。間近で見るとどの力士もすごかったですが、特に霧島関は体格のバランスも良く、感心しました」と笑顔をみせた。
須賀川場所を締めくくる弓取り式は二所ノ関部屋の羅漢児(三段目)が務めた。












