明るい若夫婦が二人三脚の挑戦
家庭的な雰囲気が人気
須賀川高(現・須賀川創英館)出身の若者2人が今年1月から小綺麗な食堂をオープンさせた。家族を出迎えるような温かい接客と居心地の良さが密かな人気を集めている。
「学生時代から飲食店でアルバイトをしていたこともあり、いつか引退したら2人でお店を出したいね、と話していました」と代表を務める佳奈さんは振り返る。「でも、こんなに早く始めるなんて思ってもみませんでした」。
学校を卒業後、佳奈さんは保育士、健斗さんは印刷関係の会社勤めを始めた。転機が訪れたのは昨年の春。2人で出かけた際に立ち寄ったとあるキッチンカーで、店主から「何かを始めるなら若いうちが良い」とアドバイスを受けたという。
「やると決めたら、すぐに行動に移すタイプ」だという佳奈さん。早速物件探しを始め、5月には現在の店舗を見つけた。
一方の健斗さんは当時仕事にやりがいを求めており、「直接お客さんとやり取りし、喜ぶ顔が見られる」ことに魅力を感じ、一緒に店を構える決意を固めた。
料理は健斗さんが担当し、接客やデザートは佳奈さんが務める。
もともと健斗さんは料理好きだったが、多くの人に喜んでもらえるようにと常連の店でアドバイスを受けたり、自宅で試作を繰り返した。その甲斐もあり、現在お客さんからの評判も上々だ。
「お客さん一人ひとりとの時間を大切にしたい」と2人は話す。昼はチキン南蛮やオムライスなどのランチ、夜は刺し身やアルコールも提供し、多くの人がホッと息をつき温かい居場所となっている。