地域公共交通計画案など確認 須賀川市総合交通活性化協議会


  • 画像
    より望ましい公共交通ネットワークの構築へ意見を交わす委員たち

 須賀川市総合交通活性化協議会は26日、市役所で開かれ、年度内に策定する市地域公共交通計画案などを確認した。
 委員17人が出席し、会長の安藤基寛副市長があいさつした。
 市地域公共交通計画は「地域にとって望ましい地域旅客運送サービスの姿」を明らかにする公共交通のマスタープランとして、新年度から5カ年計画として策定する。
 鉄道、路線バス、市内循環バス、乗合タクシー、AIオンデマンド交通、一般タクシーを計画の対象交通手段とする。
 2月8日まで市民からパブリックコメント(意見公募)を実施しており、同月28日に開く協議会で最終案をまとめる。
 基本方針に「暮らしに寄り添う公共交通ネットワークの構築」を掲げ、基本目標として「生活を支え交流を創る公共交通ネットワークの構築」「誰もが利用しやすい環境整備の推進」「持続可能な公共交通の基盤整備」の3つを掲げる。
 将来像として、中心部である「まちなか居住区域及び市街化区域」は市内循環バスを中心に区域内の拠点間を効率的に結ぶ公共交通ネットワークを形成する。
 郊外エリアはオンデマンド交通を中心に地域内での移動を可能とし、地域コミュニティの維持を図る。
 中心部と郊外エリア間の移動は路線バスや、オンデマンド交通により確保する。近隣都市との移動はJR東北本線、水郡線、広域バス路線によるアクセス性維持を目指す。
 中心部の循環バス網の再構築は、公共交通を利用しにくい「宮の杜」「森宿安積田」「大袋町」の利便性向上に向けた新ルートの新設を検討する。
 路線バスの見直しのうち、利用の少ない路線・区間は、需要に応じて支線化を検討し、路線バス存続が難しい場合はオンデマンド交通への移行も含めた検討を進める。
 協議会ではそのほか、地域公共交通確保維持改善事業に関する事業評価として、循環バスの利用状況などを確認した。