組織的行動など考える 須賀川市自主防災組織等リーダー講習会


  • 画像
    マイ避難シートを作成する参加者たち

 須賀川市の自主防災組織等リーダー講習会は3日、市役所で開かれ、町内会や行政区の代表者、防災士ら71人が自身の避難、自主防災組織としての避難についてシートにまとめるワークショップなどを行い、各地区の地域防災力向上につなげる。
 防災活動等への必要な知識の習得と防災意識の啓発が目的。
 前半は市職員が自主防災組織の活動と地区防災計画について説明した。
 市は災害時に共助の大きな役割を果たす住民主体の自主防災組織の組織化に努めており、現在71町内会・行政区で組織されている(組織率61・2%)。
 自主防災組織は平常時、防災訓練や講習会などで非常時に備えるが、災害発生時に「いつ・誰が・何を」実施するかを地域の実情に合わせて明記する災害対応マニュアル「地区防災計画」の作成も重要となる。
 市職員は計画策定の流れやポイントを説明し、新年度に県と計画策定のための共同ワークショップを開くため、モデル地区を募集しており、活用を呼びかけた。
 後半は県危機管理課の職員が「マイ避難シート」の作成を解説した。
 マイ避難シートは特に水害の被害を最小限にするため、県が制作したもの。
 自宅や地域の災害リスクを書き出し、警戒レベルに従って誰が、どのような行動をすべきか明記する。
 今回は各地区のリーダーを対象としているため、自主防災組織として「情報班が情報収集・伝達する」「避難班が要支援者の避難開始・支援」など役割ごとの行動を警戒レベルに合わせて考えた。
 参加者たちは各地区の防災を改めて振り返り、誰ひとり取り残さない地域の実現へ検討課題を持ち帰った。