風に揺れる提灯が幻想的 長松院の毘沙門尊天初寅大祭


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    参拝者たちを楽しませた無数の提灯

 須賀川市諏訪町の萬年山長松院の冬の風物詩「毘沙門尊天初寅大祭」は19日に宵祭り、20日に本祭りが同寺で開かれ、多くの参拝者らで境内はにぎわった。
 旧暦の初めの寅の日に、毘沙門天の使いがトラであることから“魔除けの寅”を参拝し1年の平穏を願っている。
 宵祭りは本堂で迎聖法要を、本祭りは大祈とう法要を行い、国土安穏や万邦和楽、諸災消除などの祈りをささげた。
 特に宵祭りは参道に縁起物などを販売する出店の灯りが4年ぶりに並び、小雨混じりながらも多くの参拝客らが足を運んだ。
 本堂前の広場では無数の提灯が幻想的な灯りをともし、しきりに携帯電話などで記念撮影する若者らの姿も多くみられた。
 また檀家集らが温かな甘酒を振る舞い、心づくしのもてなしが好評を得ていた。
 本祭りの大祈とう法要終了後は、本堂で第8回チャリティー寄席を開き、3代目桂小南さん、林家花さんらが人情噺や紙切りを披露した。木戸銭はシャンティ国際ボランティア協会と落語芸術協会の協力で海外の子どもたちの学習支援のために寄付される。