特撮文化継承へ思い語る 庵野秀明×出渕裕セレクション上映&トーク 文化都市すかがわ推進事業


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    「ウルトラマン」への愛を語る庵野さんと出渕さん

 文化都市すかがわ推進事業「庵野秀明×出渕裕セレクション上映&トーク」は24日、県内各地から特撮ファン約130人が集結してtetteで開かれ、特撮愛にあふれた2人の持論を存分に楽しんだ。
 須賀川市は市出身で今も「特撮の神様」と愛され続ける円谷英二監督が仲間とともに基礎を生み出した特撮を「後世に受け継ぎ世界に誇るべき文化」として捉え、様々なイベントや取り組みを企画してきた。
 今回は円谷プロの協力で庵野・出渕両氏が選んだ「帰ってきたウルトラマン 第31話天使と悪魔の間に…」を大型スクリーンで特別上映した。
 庵野さんは映画「シン・ゴジラ」総監督や「シン・仮面ライダー」監督、出渕さんはスーパー戦隊シリーズのキャラクターデザインや機動戦士ガンダムシリーズのメカデザインなどを務め、現代特撮を担い愛する代表的な2人。
 ウルトラマン上映前に、庵野さんも委員を務める特撮文化推進事業実行委員会が制作した特撮監督・佐川和夫さんのインタビューダイジェスト映像を特別上映した。同映像は今後、市公式ホームページや特撮アーカイブセンターでの公開を予定している。
 また庵野さんが構成・編集した円谷プロ特撮映像集を観賞し、ウルトラマンやマイティジャックなど迫力満点の映像で会場を盛り上げた。
 庵野・出渕両氏のゲストトークは帰ってきたウルトラマンの魅力や思い出を紹介し、放送当時の世情やムーブメントを盛り込んだ舞台感、現在のシリーズにもつながる過去のウルトラヒーローがゲスト出演するなど魅力を存分に語り合った。
 来場者たちは大型スクリーンに映し出された特撮映像に、世代の枠を超えて特撮を愛する少年少女のような輝いた眼で見入り、2人の特別トークに夢中で聴き入っていた。