避難所運営ゲームに挑戦 須賀川創英館高JRC部


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    HUGに挑戦する生徒たち

 須賀川創英館高JRC部は、日本赤十字社県支部青少年赤十字指導講師の菅野勇一郎さんを迎え、避難所運営ゲームHUG(ハグ)を体験し、災害時に地域住民の命を守るため、自分たちにできる行動を学んだ。
 旧須賀川高から伝統を引き継ぐ同部は今年度、防災研修に力を入れており、昨年9・10月は非常時の炊き出し訓練、今年2月は東日本大震災の記憶と教訓を子どもたちに伝える日本赤十字社宮城県支部の「JRCオンライン語り部LIVE」による研修会を開くなど活発に活動している。
 今回のHUGには41人が参加した。HUGはそれぞれの事情を抱える様々な年齢、性別、国籍の人が身を寄せ合う避難所の運営について、平面図にカード(避難者)を配置することを通じ、必要な配慮や適切な判断を考えるゲーム。また避難者たちに伝えるべき事項(体調不良時の申し出先や、使用可能なトイレの場所など)を付せんにまとめる掲示板作りも行った。
 参加した生徒からは「通路の確保が必要であったり、具合が悪い人もいるので安易に館内放送を使えないこと、運営者は休む暇なく活動する状態になることなど初めて知った」「避難者がすごい勢いで来て、雰囲気で流されてしまいかねない避難所の空気感を知ることができた」「情報共有や事情をくみ取ることの大切さを学べた」など感想を述べていた。
 生徒たちはこうして学ぶだけでなく、能登半島地震の募金活動をはじめとする行動につなげることで、卒業後にも活きる経験を積み重ねている。