5年ぶりに笑い声響く 須賀川市の西川中央公園が利用再開


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    利用再開した公園で遊ぶ子どもたち

 須賀川市館取町で防災機能を強化して再整備した西川中央公園は1日から利用再開となり、5年ぶりに子どもたちの笑い声が響いている。
 令和元年東日本台風をはじめ、水害の被害が不定期にあったことを踏まえ、防災機能を考慮した公園の再整備が進められてきた。
 災害時は雨水貯留などの機能を発揮するが、平時は憩いの場として、釈迦堂川堤防に植えられていた桜を再利用した東屋、1周450㍍のウオーキング・ランニングコース、多目的広場を一望できる階段ベンチ、ゴール1基を備えるバスケットコート、ぶら下がりや長座体前屈などできる健康遊具など備える。
 バリケードが外されたことを知った地元の子どもたちは早速ボールを持ち込んでバスケットボールを楽しんだり、縄跳びなどで遊ぶ姿もみられた。
 また近隣の高齢者らもウオーキングコースを悠々と歩きながら、公園の再整備完了にこの5年間を振り返りながら、地域の新たな未来に期待を寄せている様子だった。
 再整備後の公園は多目的広場部分を掘り下げており、内水が処理しきれないときは2万5000立方㍍(25㍍プール42杯分)を貯留できる機能を整え、浸水軽減と避難時間の確保を実現した。
 また内水排水処理施設を新たに設置し、1分間で約294立法㍍排水できる能力を有する。これは25㍍プールを2分間で排水できるほどの性能で、水位が低くても稼働可能など高い機能を持つ。
 なお住民有志は公園再整備を祝うためのイベントを5月に実施するため、協議を続けている。

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