「誰もが当事者意識を」 オレンジリボン運動啓発イベント


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    オレンジリボン運動の広がりを確認する市川さん(右)

 須賀川市岩瀬森の一般社団法人ホワイトキャンバス(市川大誉代表)のオレンジリボン運動「このゆびとまれ―オレンジでつなぐ笑顔の輪」は13日、tetteで開かれ、たくさんの市民がイベントを楽しみながら、誰もが当事者意識を持って子どもの虐待防止を考えることの重要性などを認識した。
 須賀川・岩瀬地区唯一のオレンジリボン運動登録団体である同団体が初めて企画したチャリティーイベント。
 ステージイベントで市川代表と県中児童相談所職員が児童虐待に関するトークセッションを繰り広げた。職員は相談対応に当たり、良くない言動をしてしまう親はその根底に悩みを抱えていることもあり、決めつけや思い込みをせず、共感や尊敬を持って応じる重要性を訴えた。市川さんは当事者意識の重要性を述べ「民間と行政でできることは異なるが、同じ方向を向いて自分たちにできることを頑張っていきたい」とした。またプロサッカーチームとのコラボなど、広がりを見せるオレンジリボン運動の現状に期待を寄せた。
 ステージはこのほか、元警察官の関根篤志市議が「交通安全・不審者に気をつけよう」、元市社会福祉協議会職員の深谷勝仁市議が「子どもが子どもらしく過ごせるために ヤングケアラーの現状と対策について」をテーマに講話、音楽バンドETC43、自閉症当事者で絶対音感を持つ塩澤輝さんのピアノ演奏などで盛り上がった。MCは天栄村出身のフリーアナウンサー幡谷明里さんが務めた。
 会場には飲食物販売やフォトブース、自衛隊コーナーなども並び、にぎわいをみせていた。