解体した牡丹台水泳場の跡地 地盤見極めで今年度は現状維持 様々な活用の期待が集まる


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    解体が完了した牡丹台水泳場跡地

 須賀川市牡丹台運動公園の約8000平方㍍の面積を占める水泳場跡地は、解体完了から約3カ月が経過した。今後の活用については検討を進めている段階だが、300本以上の杭を抜いた影響を見極めるため、少なくとも今年度いっぱいは現状のまま維持される。利用者からは駐車場や運動施設としての活用も期待されており、方向性の提示が待たれる。
 牡丹台水泳場は昭和51年に供用開始し、夏の憩いの場や子どもたちの泳力を高めるための場所として長年親しまれてきたが、老朽化などを踏まえ2021年に廃止を決定、昨年度中に解体された。
 水泳場敷地内にはPCVと呼ばれるコンクリートの杭(直径30㌢から35㌢、長さ約13㍍から14㍍)が約350本埋設されていた。
 それらの撤去の影響で地盤沈下などもありうるため、今後どのような活用をする場合であっても見極めが重要となる。そのため少なくとも今年度いっぱいは現状維持する。
 今後の活用について、市は昨年度に市内スポーツ団体にアンケート調査を実施し、今年度は庁内で検討を進めるほか、必要に応じて関係団体の意見を聴取する。
 牡丹台運動公園内では野球やソフトテニス、テニスなどの大会が頻繁に行われる。その際に、駐車場に収まりきれない車両を本来駐車を禁じられている敷地内の路上に駐車することも少なくない。
 そのため一部の利用者からは「駐車場として活用してほしい」という声も聞かれる。
 一方でソフトテニス関係者からは、より規模の大きな大会を誘致するためにも、コート増設を望む声もある。
 そのほかにも様々な希望があるが、予算との兼ね合いなどもあり、どのような方向性に固まるか今後の動向が注目される。

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