
和田さんと共演する子どもたち
大里小の5・6年生は創立150周年の式典で披露する劇「大里城物語」の練習を進めており、22日は同校OBで俳優として活躍する和田聰宏さん(48)らを迎え、セリフの読み方や観客を意識した舞台の見せ方などの指導を受け、完成度を高めた。
大里城物語は1590年(天正18年)に須賀川二階堂氏の一族、箭田野義正が大里城を舞台に約500人の兵で伊達政宗軍約1万人と籠城戦を繰り広げた逸話を元に、毎年上級生が受け継いできたオリジナル劇。
和田さんが所属する芸能事務所ノックスから講師を迎え、21日はアクションディレクターの高橋伸稔さんが刀の構え方や振り方など殺陣(たて)をアドバイスした。
22日は和田さんや脚本家の笠浦静花さんらも加わり、劇のクライマックスシーンを中心に、観客に見せることを意識した演技方法、照明を使った効果的な演出などを指導した。
練習の最後には和田さんが欠席した児童に代わり箭田野義正役を務め、全校児童が見守る中、迫力あるプロの演技を示した。
共演した児童たちも和田さんに刺激を受け、これまで以上の熱を入れた演技を発揮し、感動を誘うドラマに仕上がった。
児童らは「いろいろな工夫を知ることができて良かったです。本番まで練習を頑張ります」と目を輝かせていた。
後輩たちの指導に当たった和田さんは「地元の歴史を劇で学ぶのは、私たちの頃にはなかった素晴らしい取り組みだと感じる。子どもたちはしっかりとセリフが頭に入っており、動きも改善できたので良かった。あとは本番まで練習して、頑張ってほしい」とエールを送った。
記念式典は11月15日に開かれ、5・6年生は練習の集大成を見せる。











