
熱心に質問を寄せる受講者
須賀川市の統計データ利活用講座「データでわかる クマ被害の現状と身を守る方法」は1日、tette1階たいまつホールで開かれ、福島大食農学類の望月翔太准教授がクマ問題について当面収束しない前提で、被害に遭わないための実践的な工夫を教えた。
市情報政策課、統計調査員協議会、tetteの連携事業で、45人が受講した。
中・大型野生動物の基礎生態に関する研究などを専門とする望月准教授は、クマの食性や習性など基本的な生態を紹介し、目撃・被害状況のデータを解説した。
県内の目撃件数は昨年10月に556件と例年の約22・2倍を記録し、同月に10件の被害も発生した。特に早朝の時間帯に農作業や草刈り、散歩などで外出中に巻き込まれる事例が多い。
被害対策として、痕跡となる足跡や糞の見分け方を教え、「高音のクマ鈴を身につける」「朝と夕方は山に近づかない」などアドバイスした。
クマと出会ってしまった場合の対処として、ある程度の距離があり、クマが近寄ろうとしていない場合は目線をクマに合わせたままゆっくりと後退すること。至近距離の場合は両手を組んで首や後頭部を守り、うつ伏せとなる防御姿勢を取ることで、重傷のケガを防げる可能性が高まる。
このほか山と人里との間に緩衝帯を整備することが効果的であるため、出没ポイント付近の草を刈る、音響装置による対策などを紹介した。
受講者からは電気柵の適切な撤去時期など次々に質問が寄せられ、市民の関心の高さを伺わせた。











