「もしも」の備えを「いつも」の中に ムシテックで防災講座 東日本大震災から15年


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    簡易テントの組み立てに挑戦する子どもたち
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    応急処置のための三角巾の使い方を教わる

 自然災害が多発・激甚化する中、東日本大震災の教訓を未来につなぎ、少しでも将来の被害を防ごうと、各自治体では官民を含めて様々な主体が啓発の取り組みを継続している。
 ムシテックワールドは7、8の両日、市民安全課と防災を考える会の協力による初めての企画として防災講座を開き、親子らに災害への備えを教えた。
 市職員が東日本大震災で生じた市内の被害を写真とともに紹介し、災害における自助・共助・公助の役割を伝えた。
 自助として「もしも」の備えを「いつも」の中に組み込む工夫で実現できる災害対策について、普段からハザードマップをもとに避難経路を家族とともに把握し、避難行動などを話し合うこと、食料を余分に備えて古いものから使用していくローリングストックなど具体例も教えた。地震対策は寝る場所や座る場所、避難経路に転倒しやすい家具類を置かない、金具など使用して地震で倒れないようにする、重い物をタンスの下に収納して重心を低くするなどもアドバイスした。
 また共助について、隣同士のつながりが万が一の際にお互いを助けるとして、日頃のあいさつや地域行事に参加することの大切さを呼びかけた。
 実習として防災士の資格を持つ災害を考える会のメンバーが講師となり、段ボールベッドと防災テントの組み立てに挑戦した。
 また新聞紙を丸めて作る簡易まくらの工作や、ケガをした際の応急処置として三角巾または風呂敷などの活用方法を学んだり、メタルライターを使った着火にも挑戦し、親子らは防災意識を高めていた。
 参加した親子らは「子どもたちは震災を経験していないので、こうした機会に学んでもらえてよかった」、「テントが想像していたより広くて、避難所にあったらリラックスできてよいと思った」、「もしも災害などで困ったら、今日のことを活かしたい」と感想を述べていた。
 なお市では防災ガイドブックや洪水・土砂災害ハザードマップを市ホームページ(https://www.city.sukagawa.fukushima.jp/kurashi/anshin/bosai/1013390/1005776/index.html)でも公開している。
 防災ガイドブックには家族と事前に共有しておくべき事項として避難場所の候補や持ち出し品、避難するタイミングなどを書き出す項目や、災害発生時の行動を時系列に整理しておくマイタイムラインの資料も掲載しており、予め目を通し、定期的に家庭内で話し合う機会を設けるなどの活用を呼びかける。