
希望のうたを歌う子どもたち(須賀川一小) 
慰霊碑に黙とうを捧げる5・6年生(長沼小) 
自衛隊から災害に備える話を聞く児童や生徒(小塩江中)
15年前の平成23年3月11日午後2時46分。須賀川・岩瀬地方を最大震度6強の激しい揺れが襲い、藤沼湖の決壊をはじめとする甚大な被害をもたらした。震災関連死を含め犠牲者は12人にのぼり、1人は今も行方不明のままである。管内の小中学校は11日、各校で震災集会などを開き、“あの日”を忘れず、日常の尊さを見つめ直すため、子どもたちに記憶と教訓を伝えた。
【須賀川一小】
「震災を考える日」として全校児童522人が命の大切さや防災について考えた。
テレビ放送で柿沼孝明校長は、震災により多くの人が大切な人との突然の別れを余儀なくされた現実を教訓として、「今、一緒にいる友だちや先生たちがそこにいることは、当たり前ではありません。日頃言えない『ありがとう』は、その時に口に出さなければ、明日はもう言えないかもしれない」と子どもたちの心に訴えかけた。
また10歳の我が子を失ったアメリカ人女性ノーマ・コーネット・マレックの詩「最後だとわかっていたなら」を朗読し、今この時、目の前の人を大切にして生きることの重要性を伝えた。
その後、各教室で犠牲者に黙とうをささげ、バイオリニストのNAOTOさんらが震災後、校舎を復旧した同校に寄せた応援歌「希望のうた~カワセミのように~」を合唱した。
教職員らは自身が経験した15年前の出来事を振り返り、「何が起こるかわからないからこそ、いつも笑顔でいることが大切」「正しい知識で事実に向き合うようにしてほしい」などと児童に呼びかけていた。
【長沼小】
全校生徒72人が震災追悼集会に参加し、同校体育館で山田伸校長が震災と藤沼湖の決壊について話し、バスで滝防災公園の慰霊碑に移動して黙とうを捧げた。
山田校長は震災直後の長沼地区を撮影した記録写真をスライドで説明しながら「長沼地区では藤沼湖が決壊し『陸の津波』が起こりました。ここ長沼に育ててもらっている私たちには、亡くなった方、辛く苦しい思いをされた方の思いや、力を合わせて元の生活を取り戻した方々の思いを忘れずに語り継いでいく使命と責任があります。これからも、その方々の思いに寄り添ってまいりましょう」と呼びかけた。
慰霊碑に黙とうをささげた全児童を代表して、6年生の吉津頼鳳さんが「藤沼湖の決壊は絶対に忘れてはいけない。これからも教訓としてずっと伝え続けていきます」と決意を述べた。
【小塩江中】
震災学習は全校生20人、小塩江小5、6年生8人、教諭らが参加して同校多目的スペースで開かれた。
大震災で亡くった人たちを追悼するとともに、その時の経験と教訓を継承し、災害に備える知識や技能を習得し、防災力を高める目的。
髙橋光政校長があいさつしたあと、講師に防衛省自衛隊福島地方協力本部郡山地域事務所の海上忍所長、東城遙子さん、三瓶育美さんを迎え、「災害時の自助・共助・公助のあり方について」と題して、自衛隊の任務、災害派遣の仕組み、災害活動、発災からの自衛隊派遣までの状況、派遣規模の推移などプロジェクターの映像や写真を紹介し分かりやすく説明した。
災害発生直後は自分の命を自分で守り、その後は自助、共助、公助の3つの円滑な連携により災害の被害は軽減されるとして、常にこの連携を心に刻みながら活動していると説明した。
午後2時46分に全員で黙とうし、最後に災害用グッズの種類や使用方法などを紹介した。













