
新大コシヒカリの粒を確認する農家たち 
三ツ井特任教授から説明を受ける出席者たち
新潟大が開発した新品種「新大(しんだい)コシヒカリ」を栽培する天栄村内の農家らを対象とした意見交換会は21日に開かれ、開発者の三ツ井敏明特任教授が高温や乾燥などに強い同品種の特長を説明し、米・食味分析鑑定コンクール国際大会での活躍に期待を寄せた。
コシヒカリが近年の猛暑で被害を受け、1等米比率が低下する中で、高温環境下でも収量や品質が低下しない稲として、三ツ井特任教授らが開発し、2020年から新潟県内で実証栽培を進めてきた。同県以外での栽培は天栄村が初めて。
同品種は別の品種とのかけ合わせでなく、コシヒカリの本来持つ環境適応力を引き出すことで作り上げた。
そのため高温登熟や乾燥、冠水などに従来より高い耐性を持つ一方で、コシヒカリの甘みなどが損なわれていない。さらに、「新大」は通常のコシヒカリより粒張りが良く、1粒1粒をしっかり味わえる特長も備える。
村内では天栄米栽培研究会と吉成農園の計6人が、計約2・8㌶を試験的に栽培する。
三ツ井特任教授は農家らに「新大」の特性を引き出すため、中干しの最適化や植物への非生物学的ストレスを軽減するバイオスティミュラントの活用などを呼びかけた。また「地域が明るくなればと研究に取り組んでおり、皆さんもぜひ『新大』に愛情を持って栽培していただきたい」と思いを伝えた。
参加農家の一人である斑目義雄天栄米栽培研究会長は「ここ3年ほど村内でもコシヒカリの整粒値が上がらずに悩んでいた。『新大』はまさに渡りに船だ。大いに期待している」と力を込めた。
『新大』の販売に携わり、村と三ツ井特任教授との架け橋を担った越後ファームの近正宏光CEOは「皆さんの活躍もあって『ゆうだい21』が全国的に躍進を遂げた。しかし美味しい米の切磋琢磨と、消費者にとって多くの選択肢があることが、米の消費拡大に重要で、ぜひ『新大』でも国際大会金賞を目指していただきたい」とエールを送った。また、今年度も日本橋三越本店で天栄米フェアを開き、その際に村で作った「新大」を販売したいとも明かした。
今後も三ツ井特任教授は村を訪れ、ほ場の状態などを見極めながらアドバイスし、栽培の成功につなげる。






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