オリジナルの交配も挑戦
コロナ禍対策で多肉植物販売
古民家風の創作料理店「ダイニングさくら」を営む傍ら、2年前から多肉植物の専門店をスタートさせた。コロナ禍で店が大きな影響を受ける中、「なんとかしなくては」という思いだった。
多肉植物は寒さに弱い。そのため温度管理が大変だが、エケベリアというマイナス5度まで耐えられる品種を中心に1000種類以上取り揃える。「東北でここまであるのはうちだけ」という言葉を証明するように、愛好者たちは評判を聞きつけ、首都圏から毎月足を運ぶファンもいるそうだ。
もともと多肉植物は震災前から趣味で育てていた。店をオープンさせたことをきっかけに、より寒さに強い品種を作りたいと、オリジナル品種の交配にも挑戦し出した。「150種類試して10種類も成功しないほど難しいが、試行錯誤を楽しんでいる」と語る。
来年以降は交配に成功したオリジナルをいよいよ販売する予定だ。
また「エケベリアはこれから冬にかけて紅葉してきれいになるので、ぜひ見に来てほしい」と微笑んだ。