故郷の魅力を写真で
半径2㌔の佳景求めて
須賀川市内の見慣れた街並みやイベントなどを瑞々しい感性で切り取り、市民も気付かなかった新しい魅力を伝える一枚を仕上げる。西戸さんは週末になると市内のあちこちを歩き、被写体を探す。「いつか全国に須賀川の魅力を伝えられたら」と瞳には希望を湛える。
須賀川一中を卒業後、野球に専念するため学法石川高の寮に入った。卒業後は静岡空港に就職したため、故郷は一層遠のいた。趣味で写真を始めたのは20歳の頃。仲の良いパイロットに撮影してほしいと持ちかけられたことがきっかけだった。
2年前に須賀川に戻り、ファインダー越しに見る故郷の姿に創作意欲が掻き立てられた。また写真家の西田航さんの「遠くに絶景を見に行かなくても、半径2㌔以内に良い景色はある」という言葉に深く共感し、地元の魅力を注意深く探し始めた。
「最近は長沼を歩くことが多いです。今後の目標として、まずは市内でたくさん写真展をしたいです」と語る。
西戸さんの写真は今月末まで国分内科クリニック内に展示している。