今もかがやきNo.7

緑川徳男みどりかわ のりおさん(74)

天栄村小川
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紙灯籠で光の道作る
 今年も8月13日に

 お盆の時期になると天栄村の小川集会所前の道路に、一晩だけ紙灯籠がずらりと並ぶ光景が出現する。ロウソクで灯される和紙には、お地蔵様やカエル、木々など一つ一つ異なるイラストが絵筆で可愛らしく描かれている。近くに住む緑川さんが毎年6月から準備している作品である。「8年前から迎え火を焚くつもりで続けています。口伝えで噂が広まり、村外から観に来る方もいらっしゃいます」と穏やかに語る。
 航空自衛隊に務める義理の弟から聞いた、夜の滑走路に並ぶ進入灯の光景に着想を得て、趣味の一つとして始めたという。
 取り組みは地元でも評判となり、4年前に村内で行われたオートキャンプ世界大会では外国人キャンパーを歓迎する企画の一つとして、緑川さんの紙灯籠が使われた。また湯本地区の高齢者サロンで作り方を教え、地区文化祭で展示されるのも恒例となってきている。
 今年も心を込めて作った290個の灯籠を家族や親戚の手を借りて並べ、8月13日午後6時頃から灯す。