明治以降の電話機120台
ダイヤルつなげて現役に改造
映画「三丁目の夕日」に登場した電話機を見て「いいなぁ」と心惹かれ、30年ほど勤めた郡山の電車修理工場を定年退職後にコレクションを始めた。
今では明治から昭和中期にかけて流通した電話機120台ほどある。「手に入る電話機の90%以上の種類はあるはずで、あとは大変貴重な2・3種類があつまればコンプリートできるんだけど。なかなか」と苦笑い。
一番のお気に入りは明治23年に東京・横浜間で実用化されたガワーベル電話機で、一台だけ特製ケースに入れて床の間に飾っている。
映画「となりのトトロ」にも登場する、デルビル式電話機(交換手呼び出し式)などに独自に黒電話用のダイヤルを接続して電話できるように改造した。「ネットで調べてもダイヤルをつなげて使ってる人は見つからなかった。もしかすると全国でも私だけの発想かもしれない」と説明にも力が入る。
コレクションのうち100台近くは現役で使えるように修理済みで、「使えないって常識を覆していくのが楽しくて」とも。