須賀川市の今年度「すかがわ魅力創出補助金」成果発表会は21日、市役所大会議室で開かれ、「そらいろのたね」「すかがわの魅力を発信する会」「芳乃ガーデン」の3団体の代表者らが子どもの職業体験や首都圏など対象とした市内の魅力発信イベントなどの手応えを伝えた。
同事業は市のイメージや認知度向上、市に対する愛着や誇り(シビックプライド)の醸成を目的に、市民団体や民間事業者の主体的な事業を支援するもので、今年度は3団体を採択した。
「そらいろのたね」はウルトラFM、とん珍、さくらや、久保木畳店、キャメリーナ、kinomeスタジオで職業体験を行ったほか、体験の様子や各店の特長などを子どもたちが同行取材し、冊子にまとめて「すかがわはばたくニュース」として1万2000部発行、配布した。
参加者からは「本物の体験ができた」「須賀川はどんどんよくなるイメージになった」など好評を集めた。
「すかがわの魅力を発信する会」は須賀川産食材を用いた収穫祭と稲刈り体験ツアーを実施、首都圏から20人、収穫祭は市内から10人が参加した。市内の震災復興も紹介するため藤沼湖も見学し、「奇跡のアジサイ」のプレゼントなどで参加者を喜ばせた。
このほか関連事業として市SDGs宣言パートナー制度の参加や田植え体験ツアー、松明あかしを見るツアーなどの実施や、江戸川「食」文化の祭典の出店等を紹介した。
「芳乃ガーデン」は福島の農作物を県内外に広めることや農産業を通じた事業再構築のロールモデルとなることを目的に、若者向けイベント「Flag Area(フラッグ・エリア)」を翠ケ丘公園で開き、市内外から約500人が参加し、クイズや食、音楽など楽しんだ。
イベントをきっかけに、大阪市東住吉区などで展開される「ヒサのナデシコ」プロジェクトとの提携、フィットネスジムとの連携による健康体操イベントなど広がりが生まれた。
参加者らは発表者の内容に称賛を送り、実施した曜日や、どのように集客したかなど質疑を通じ、より効果的な須賀川の魅力づくりへ情報を共有した。
なお新年度の募集は5月頃に市ホームページで告知する予定である。