稲田学園が今年もアフガンにランドセル送る ドライトマトのプロジェクト終了で感謝伝える


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    ランドセルをきれいに磨く6年生
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    感謝状などを手渡す子どもたち

 稲田学園6年生25人は18日、今月で使用しなくなる自分たちのランドセルをアフガニスタンに送るため、拭き掃除や箱詰めなど発送準備を行った。また送料を捻出するため取り組んできたドライトマトのプロジェクトは今年度で終了するため、完結式を開き、6年生から8年生まで88人が活動を支えた地元の関係者に感謝を伝えた。
 同校は令和3年度から総合的な学習「いなだスタディ」の一環として、ランドセルを送る海外支援活動を続けてきた。送ったランドセルの総数は今年度も含め180個となる。
 ランドセルは国内の支援団体を経由して現地に送るが、支援団体への送料を自分たちの手で捻出するため、学校敷地内でトマトを栽培し、ドライトマトとして販売した。
 トマトの苗は渡辺苗屋が提供し、ドライトマト加工はジェイラップが担い、いずれも地元企業の全面的な協力で実現していた。
 今年は約400袋のドライトマトを販売し、ランドセルを送るに十分な収益を得た。
 6年生たちは思い出が詰まったランドセルを丁寧に磨き、まだ見ぬ海外の友人に英語で書いた手紙を忍ばせた。
 作業を終えた桑名愛理さんと佐藤希彩さんは「1年間の達成感がありました。授業の中で海外の戦争についても学び、取り組みを通じて平和への思いを発信できたら、と感じました」と語った。
 完結式は渡辺苗屋とジェイラップの代表者を迎え、「活動を通じて、誰かのために働く喜びや正しいことを続ける勇気、世界とつながる平和の心を育てることができました」と感謝を伝えた。
 感謝状とともに手渡したメッセージ集には、最初にプロジェクトを企画した現在の高校1年生らも文章を寄せた。
 渡辺苗屋の渡辺正男さんは「これまで良い苗を作るために努力を続けたことで、皆さんの力になることができた。何一つ欠けても成功できなかった」と感慨深く語った。
 ジェイラップの伊藤俊彦会長は「人のために頑張ろうとすると、とても大きな力が出せる。これから社会に出ても、この取り組みで育んだ『困っている人を迷わず助けたい』という気持ちを心の芯に残してほしい」とエールを送った。
 なお来年度もランドセルによる海外支援は継続する予定であり、送料捻出の方法を今後、新6年生たちが考えていく。