
オーストラリアに派遣される生徒4人
須賀川市青少年人材育成海外派遣事業結団式は12日、市役所で行われ、中・高校生計4人が7月から8月にかけてのオーストラリア渡航に向け説明を受けた。平成23年度から始まった同事業は、これまで105人に海外研修などの機会を与えてきた。一定の成果を挙げたことや基金の残高を踏まえ、今年度で一区切りとなる。次年度からは市の予算を投じた後継事業を計画している。
同事業は市内在住で元警察職員だった故安藤ツヤさんが、倹約して積み立てた資産を子どもたちの人材育成に活用してほしいと平成22年に6000万円を寄付し、市青少年人材育成基金が設立されたことで始まった。
子どもたちが直接、外国の社会・文化・自然などにふれ、体験的な学習を通して国際理解を深め、優れた国際感覚を身に付けることで、将来の須賀川を担う人材育成を図ることを目的に継続し、今年で16回目となる。
派遣生は前年度の文芸、音楽、体育などで優れた実績を収めた人から選出し、海外でのホームステイや現地の学校での交流体験など行ってきた。
今年度の派遣生は新春書道展「席書大会」市長賞の池田悠里さん(須二中1年)と吉田康将さん(長沼中3年)、牡丹絵画展理事長賞の関根美羽さん(西袋中3年)、少年の主張大会最優秀賞の津吹直孝さん(須賀川桐陽高1年)の4人。
結団式で永瀬功一教育長は「海外で異なる言葉や文化、自然などに幅広く触れ、国際感覚を身に付けてほしい」と激励した。
一行は7月30日に須賀川を出発し、翌日羽田空港からシドニーへ向かう。8月1日から始まる現地研修は、オペラハウスやタロンガ動物園などの見学、2泊のホームステイ体験、地元学校との交流などを経て、5日に須賀川に戻る。
出発までに複数回の事前研修を行い、オーストラリアへの理解を深めながら、参加者同士の交流も深めていく。
参加する津吹さんは「初めての海外ですが、文化や風習を生で体験できるのが今から楽しみです。僕自身、環境問題に関心があり、将来は故郷に貢献できることをしたいと考えています。海外に行くことで、将来に役立つ新しい視点を得て、将来に活かしたいです」と期待に胸を膨らませる。また安藤さんの寄付で始まった同事業について「個人であれだけの金額を寄付することはとても凄いことで、勇気や思いやり、寛大さのいることでもあると思います。安藤さんの思いに応えられるよう、しっかりと意義のある体験にしたいです」と語った。











