円谷英二監督の朝ドラ実現へ官民一体の推進協議会設立 令和11年度放送目標に


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 須賀川市出身で「特撮の神様」と称される円谷英二監督をモデルにしたNHK連続テレビ小説(朝ドラ)の実現を目指し、須賀川市や須賀川商工会議所などで組織する「円谷英二監督NHK朝の連続テレビ小説実現推進協議会」が27日、設立した。官民一体で誘致活動を本格化し、令和11年度の放送開始を目標に要望活動や機運醸成に取り組む。朝ドラ実現を通じて「特撮の聖地・須賀川」のブランド確立や交流人口の拡大、地域経済の活性化を目指す。
 設立総会は須賀川商工会館で開かれ、会長に大寺正晃市長、副会長には菊地大介会議所会頭が就いた。
 円谷監督は市出身。日本特撮の礎を築き、「特撮の神様」として国内外で高く評価されている。東京五輪銅メダリストの円谷幸吉選手とともに市名誉市民で、昨年11月には日本人として初めて米国視覚効果協会(VES)の殿堂入りを果たした。市内には円谷英二ミュージアムや特撮アーカイブセンターが整備され、全国から多くのファンが訪れている。
 同商工会議所は、こうした機運を生かして円谷監督の顕彰をさらに進めるとともに、「特撮の聖地・須賀川」の発信や特撮文化の継承につなげようと朝ドラ誘致を提案。市や関係団体と協議を重ね、今回の協議会設立に至った。
 朝ドラ放送を実現することで、特撮・映像分野を担う人材育成や観光振興、交流・関係人口の創出、地域経済への波及効果などを目指す。
 総会で大寺市長は「特撮は須賀川が誇る文化であり、円谷監督は郷土の誇り。実現は容易ではないが、参画する皆さんと力を合わせ、誘致活動を展開していきたい」とあいさつした。
 菊地会頭は「円谷監督の挑戦を続けた人生や家族との絆を描く朝ドラが実現すれば、『特撮の聖地・須賀川』を全国へ発信できる。経済波及効果だけでなく、子どもたちに夢と勇気を与える作品になると確信している」と期待を寄せた。
 議事では規約や活動方針、事業計画を承認。活動コンセプトとして①円谷監督の顕彰とシビックプライドの醸成②都市ブランドの確立③地域経済の活性化④AI時代に対応した人材育成⑤観光振興―の五つを掲げ、NHKへの要望活動や広報・PR、各種イベントなどを展開することを確認した。
 今年度は組織づくりと機運醸成に取り組み、令和9年度から誘致活動を本格化。令和10年度の制作決定、令和11年度の放送開始を目標とする。実現が遅れた場合でも、円谷監督生誕130年と東日本大震災20年に当たる令和13年度までの放送開始を目指す。
 協議会メンバーは次の通り。
 ▽会長=大寺正晃
 ▽副会長=菊地大介
 ▽委員=鈴木和幸、芳賀達也、堀江康子、吉田敦、水落行男、山田和由、薄井吉勝、佐久間貴士、三浦博美、有我英一
 ▽オブザーバー=水野賢一、円谷誠、三好寛、古池啓一