
義重作「秀吉像」と松宮さん
須賀川市西川在住の陶芸家で、伊能忠敬や郷土史などの歴史研究家・松宮輝明さんが所有する市出身の日展作家・故佐藤義重作の「豊臣秀吉像」(石膏像、全高約30㌢)が注目を集めている。松宮さんは将来的には「市立博物館など寄贈できれば」と話す。
豊臣秀吉は農民から立身出世を重ね、太閤まで上り詰めた戦国末期の天下人。現在放送中のNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」で改めて人気が高まっている。
作者の佐藤義重は須賀川出身。安積中(現安積高)、東京美術学校(現東京芸大)を経て、卒業制作「空」が文展初入選。昭和21年に復員すると、同23年から平成17年まで日展連続出品を果たし、AIKOシリーズなど多数の作品を発表した。平成17年7月に84歳で死去し、翌19年に紫綬褒章を受章した。
佐藤の死後、松宮さんが親族から作品全ての寄贈を受け、平成18年に郷里須賀川へ作品50点を寄贈。同19年には博物館企画展「彫刻家佐藤義重遺作展」を開いている。
今回の秀吉像は佐藤が手がけた偉人像シリーズの1点。秀吉のほか円谷幸吉、安積艮斎、栁沼源太郎、本名善兵衛ら様々な作品を完成させ、市役所をはじめ各所に収蔵されている。
秀吉像は石膏製。松宮さんは「大河ドラマの原作にもなった小説『太閤記』の作者・吉川英治との交流からアイデアを得たのではないか。作品資料の中に宇和島市立博物館収蔵の国重文『絹本著色豊臣秀吉像』関連資料があり、この肖像画をもとに制作したと思う」と調査、分析している。原型をもとにブロンズなどに加工されたかはいまだ把握できていないという。
松宮さんは「(豊臣秀吉は)大河ドラマの影響で再注目されており、できれば多くの市民の方々にも見て佐藤義重さんを知ってほしい。将来的に市立博物館や市役所などに寄贈して展示していただければ」としている。











